カニバリが起きてしまった場合の対処法について紹介します。
目次
カニバリゼーション(カニバリ)とは?
同一のキーワードや類似のキーワードに対して、サイト内の複数のページが競合し、検索エンジンがどのページを評価すべきか迷ってしまう状態を意味します。
この結果、各ページの評価が分散し、全体的なSEO効果が低下することがあります。
カニバリゼーション(カニバリ)が引き起こすネガティブ影響
カニバリゼーションが発生すると、以下のような影響があります。
- 検索順位の低下:同じキーワードで複数のページが競合するため、検索エンジンはどのページを上位に表示するか決定しづらくなります。
- クリック率の分散:ユーザーがどのページをクリックするかが分散し、結果として各ページのクリック率(CTR)が低下します。
- トラフィックの減少:全体のトラフィックが減少し、特定のページに対する訪問者数が減る可能性があります。
カニバリゼーション(カニバリ)の特定方法
検索順位チェックを利用する方法
基本的にはスプレッドシートでまとめている検索順位チェックで確認します。
検索URLのC列を見てみると、検索キーワードに対する指定のリンクが出てきます。
「名古屋メンズエステ」→https://ecire.sakura.ne.jp/category/nagoya/
のように対象のリンクが出てきます。
ただ、「姫路メンズエステ」のキーワードではトップページが表示されています。
つまり、「姫路メンズエステ」と検索すると、姫路エリアのページではなく、ウルフマンエステのトップページが出てくるということです。
Googleがどのページが最適なのか迷っているということになります。
インデックスされているかを確認する
site:https://OO キーワードで検索をかけ、表出させたいページが出てこなければ、インデックスされていないということになります。
表出させたいページがGoogle上にない場合は、サーチコンソールに再登録してインデックスされるようにしましょう。
次の章ではカニバリの対策方法を紹介します。
カニバリゼーションの解消方法
カニバリが起きてしまった時の解消方法について順を追って紹介します。
カニバリしているページが必要かどうかを考える
カニバリが発生している場合、どちらのページを優先的に表出させたいのかを考えます。
そして、表出させないページが必要かどうかを見ていきます。
判断基準は、
- LPとして必要なのか(他のキーワードで上位表示しており、それなりの流入がある)
- SEO評価がついているのか(被リンクなどがついている)
となります。
一つずつ紹介していきます。
SEO評価がついているかどうか
SEO評価とは、外部リンクやSNSなどでのシェア数などの外部的要因で考えてもらえれば大丈夫です。
カニバリしているページにSEO評価がされていない場合は、サーチコンソールに削除申請をすれば大丈夫ですが、SEO評価がついた状態で削除してしまうとサイト全体の評価が下がる可能性があります。
この場合は、不要なページから必要なページに向けてリダイレクトをかけます。
LPとして必要なのか
LPとして必要なページは「カニバリが発生しているキーワード以外でも、SEO経由でそれなりの流入が発生している」ものです。
つまり、カニバリしているページを削除してしまうと、カニバリのキーワード以外での流入がなくなってしまいます。
そのため、両方のページを残す必要があります。
ですが、そのままだと表出させたいページが出てこないので、SEOチューニングをする必要性があります。
SEOチューニングについては次のページで紹介します。
両方のページを残したい場合のSEOチューニングの方法
カニバリが発生し、両ページを残したい場合は、SEOチューニングを実施します。
行う施策としては、
- タイトル、ディスクリプション、見出し、紹介文のキーワード削除
- 内部リンクのキーワード削除
カニバリの多くの原因がキーワードの重複です。
そのため、表出させたいページとそうでないページに、カニバリが発生しているキーワードが入っている可能性が高いです。
その場合は、タイトル、ディスクリプション、見出し、紹介文からカニバリしているキーワードを抜きましょう。
そうすると、カニバリが解消する場合が多いです。
ただ、それでもカニバリが解消しない場合もあります。
その場合は、内部リンクのチューニングを行いましょう。
検索結果に出したいページにむけて、検索結果に出したくないページから「対策キーワードをアンカーテキストにしたテキストリンク」を飛ばします。
例:「名古屋メンズエステ」
ウルフマンエステの例でいうと、「名古屋メンズエステ」に関連するページが2つあります。
ただ、名古屋メンズエステでグーグルに表出させたいのは名古屋市のページです。
主従関係としては名古屋市→名古屋駅となります。
そのため、名古屋駅から名古屋市のページに向けて、表出させたいキーワードを入れることでその主従関係を作ることができます。
内部リンクは、Googleがサイト内でどのページの重要度が高いのかを測る上で利用しています。
よって、内部リンクにて主従関係をつけてあげることでカニバリを解消することができる場合も多いです。
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