失敗ばかりして周りと比べて仕事がはかどらない…
頑張っているつもりだけどなかなか成果につながらない…
こんな状態で転職しても、また同じことの繰り返しなのではないでしょうか。
ここでは「仕事」への視点を少々ずらして捉える方法をお伝えします。
捉え方を変えてみると「覚えよう」としていた仕事が「最大限活用しよう」に変化します。
もしあなたが転職したいと考えているならそれもあり!
捉え方を変えると「覚えるべき仕事の内容」は簡単な問題かもしれません。
20代のよくある仕事の悩みが「覚えられない」
「頑張っているのに貢献できてないと感じている」
「仕事が身に付いている感じがしない、しっくりこない」
「色々な人の意見がありすぎてまとまらない」
「この仕事本当に向いてるのか?」
こんな悩みを抱える20代から30代は少なくないと思います。
覚えられない、覚えが遅いことで自分は仕事が出来ない、いい成果を上げられていない…
「自分はなんて非力な人間なんだ…」とか自己否定しがちな毎日…
でもそう焦る前に改めて考えてみてください。その仕事の良し悪し(早い遅い)って、誰がきめているのか…。
脱自分勝手な自己評価
仕事が実施される裏では当然のごとく存在する項目です。改めて意識したことはありますか?
決めている誰かはどうすれば良い(早い)と判断してくれるのか。まずはこれを考えてみることをオススメします。
主観視ではなく客観視、もっと言うと俯瞰視です。自分のやることを客観視できると、覚えられない、覚えが遅いことで焦ってしまうことが実は自分勝手な自己評価にすぎないことに気づきます。
覚える=成果、ではない
当然と言えば当然ですが、世の中のいかなる仕事も商売も成果は他人が評価します。
あなたが新人、若しくは転職や配置転換により新たな環境で新たな仕事を覚える必要性がでて来た時、「その仕事を評価する相手(誰か)はどう捉えるか?」を念頭に置いて覚えてみてください。
覚えたか覚えていないかは重要なファクターの一つですが、それはどちらか言うと自分視点。あなたの成果や実績はあなた以外の人たちがジャッジ(第三者評価)し、それが最終的なあなたの評価になります。
極論、あなた以外の人たちのジャッジが良ければ覚えている必要はない訳です。
次の項では高評価に持ち込むための基本的な仕事の覚え方のポイントを具体的にお伝えします。
仕事が覚えられない20代のための対処法

前述しましたが、仕事を覚えているかどうかは重要では無いのです。
『覚えているかどうか』で評価するのは自分視点です。
お仕事ではまずは、他人から高評価を受けることを意識しましょう。
高評価を受けるポイントは次の4点です。
- 見る See
- 聞く Organize
- 読む Research
- まとめる Remember
以下にそれぞれ解説していきます。
これに沿ってそのまま実施してみるもよし、言葉などをアレンジしてやってみるもよし。
上3つは順番を変えてもOKです。
<見る> See
ただただ漫然と眺めるというわけではありません。
覚えようとして「見る」行動も大事ですが、「その仕事を評価する相手(誰か)」に対して「見てるよ」アピールも非常に重要です。
「お、ちゃんと見てるじゃないか!」と認識をさせることです。
こういった対処法では必ず「メモを取る」ことをおススメされます。
勿論メモを取ることは重要です。ただしこっそり誰にも知られずにメモを取るのはもったいない!!メモを取ることは恥ずかしいことでも内緒にすることでもなく、むしろ前面に出すものです。
この一言を相手に伝えましょう。
メモ取る宣言をすることでその仕事をポジティブに捉えて取り組む姿勢が相手に伝わります。
加えて、自分自身の仕事スイッチが入り、取り組む姿勢がただのポーズではなくなります。
せっかくの良いアクションは正々堂々アピールすべきです。
<聞く> Organize
ここでの「聞く」はhearではなくorganize(整理する)と理解してください。
こういった対処法では必ず「相槌を打つ」ことをおススメされます。但し、単にうんうんと相槌を打って聞くことをオススメしているわけではありません。
ポイントはいかに聞いた内容を整理できるかです。
この一言を、相手の話の切れ目に差し込んで、確認してみましょう。
間違っていたり方向性がずれていたりしたらその点のみを軌道修正すれば良いことになりますので相手も自分も擦り合わせが楽になります。
更に都度相手から承認を受けていることになりますので、方向性に間違いはありません。
<読む> Research
「先を読む」ことです。先を読むには情報収集や調査が必要ですね。
関連書籍や文献を「読む」だけでなく、最新のITネットワークも大いに活用し、情報源を持っておきます。
ではどこを情報源にするのが早いか…?
あなたの仕事を評価する相手や仕事がデキると言われている人に
みたいな感じで聞き出してみます。
そう易々とは教えてくれないかもしれませんが、少なくともあなたの仕事を評価する相手であれば、それであなたの仕事のクオリティーが上がるのなら…と教えてくれる可能性は高い。
これを情報源にしてチェックしていくと相手の方向性が見えてきます。多分仕事のスピードは格段に上がるはず。
その後には必ず、
この一言を忘れずに伝えてください。
「おーよしよし、ちゃんと活用してるんだな」と評価が上がり、更に良い情報をもらえたり、別な情報源を教えてくれたりするかもしれません。
良いことだらけのように聞こえますが、過度なITの活用は心身に弊害を与える可能性があります。後にも記載しますので充分ご注意ください。
<まとめる> Remember
「見る」のところで触れたメモを取ることではなく、「覚える」ためにまとめる行為です。
もしあなたの周りに小学校5年生~中学生くらいの兄弟や親せきがいたら占めたもの。
見る/聞く/読むで得た仕事情報を彼らに理解できるように内容を落とし込みます。
仕事のクオリティーも去ることながら何よりあなたの理解力が高まります。正にこの文のメインテーマ「覚える」が達成されます。
仕事が覚えられない理由は?

仕事が覚えられない…
この原因はいったい何なのでしょうか。
「覚えられない」のではなく「覚えていない」
一つ目は昨今のIT化。
スマートフォン、PC等のIT端末やSNSへの過度な依存により、文章や漢字/単語を書いたり記憶したりする機会が減少したことで、脳を働かせなくてよい状況が増えてきました。
「忘れる」というよりは「覚えなくても大丈夫」と脳が勝手に認識してしまい、メモリー機能発動をさぼっている状態に陥っている訳です。
よくセミナーや講義で重要部分を書き留めず写真を撮って済ます方がおられます。
多分「写真撮ったから覚えなくても大丈夫!」なんてことを思っているのではないでしょうか。確かにその後の共有や振り返りには便利で効率的だと思います。
が、覚える(身に付ける)視点からすると逆、全くインプットされていません。
「覚えられない(忘れる)」のではなく、そもそも「覚えていない(身についていない)」状況にいる訳です。
楽して覚えるな!とは言いません。
手数は少ない方が生産性は向上し、効率的です。但し、効率的=楽することではありません。
効率的に至るまでにはその何倍もの手数(苦労)が存在します。
苦労があってこその効率です。でも人間は最終的にアクションして(動いて)覚える動物ですから、覚えること一つとってみても、手数を増やして苦労してみると覚える量が格段に増加します。
セミナーや講義で重要部分を書き留めなければならない、仕事の引継ぎで引き継ぎ書の内容に不足点があって補足しなければならない等々、やはりこういう場合、手で書き留めておくことが大事です。
ただ書くだけではもったいないので相手へのアピールも忘れずに。
ストレスって受け取り方
もう一つは文字通りストレス。
「初めて一人暮らしをする」「初めて社会に出て仕事をする」等の生活スタイルが激変することによる暴飲暴食や睡眠不足、更に今までとは違う人間関係が「過度なストレス」を引き起こして思考や行動に支障をきたしていると想定されます。
人によって様々で、工夫の方法も千差万別です。
でもここでのストレスって、言ってみれば「仕事が覚えられない」ストレスですよね。
仕事がうまく覚えられない(と思っている)がゆえに自分の理想とにギャップが生じている状態。
この状態は、上記のような一工夫で仕事の覚えに良い兆しが見えてくると自然と減っていくことになります。
ストレスは受け取り方次第でいかようにでも減らせることが可能。
無理にストレス自体に着目する必要はありません。
必ず並走する事柄があり、まずはそこの発見が重要です。
仕事が覚えられないなら辞めることも考えよう

やはり向き不向きはあります。
興味があろうがなかろうが覚えることが得意な人もいれば、不得意な人も存在します。
周りに打診してもなかなか理解してもらえない。そういう状態をちょくちょく耳にするということは日本もまだまだバリアフリーな世の中とは言えないのかもしれません。
そこがあなたの居場所にできるかできないかはあなた次第ですし、そこを居場所と判断するのは、あなたを評価する相手ではなく、最終的にはやはりあなたです。
仕事とは目的に向けて作り上げたり導きだしたりする行為で、何かを実現するための手段や過程。最終目的ではありません。
なのでそれを覚えることだけにエネルギーを使うのには若干の疑問を感じます。
でも、仕事について悩むと言うことは既にその仕事に自分なりの責任を感じ始めて、無意識に何かを達成しよう、何かをつかもうとしている証拠で、成長段階として喜ばしいことです。
そこで覚えたことは将来に肥やしになることは間違いありません。
「覚える覚えられない」で目の前の仕事に振り回されるのも一つの肥やしと考えてみてはいかがでしょうか。
仕事はあくまで手段や過程に過ぎない訳ですし、どう覚えたか(どう克服したか)が重要な訳ですから。
どうしても居心地が良いと感じないのであればそこを去るのも一つの対処法なのかもしれません。