仕事でミスをしてしまったらどうしよう、ミスをしたら隠してこっそり対処したいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、仕事のミスは隠すべきではありません。ミスを隠すことで、問題が大きくなることがほとんどだからです。
では、仕事でミスをしてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、ミスを隠してしまう時の心理やミスを隠すと何が起きるのか、ミスをしてしまった時の対処法、ミスがバレた時の処分や謝罪の方法について詳しくご説明します。
これを読めば、仕事のミスに対処する方法を知ることができるはずです。
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仕事でミスを隠した経験について聞いてみた
まず最初に、仕事でミスを隠してしまう場合とは、どのような状況なのでしょうか。
過去の事例について聞いてみました。
確認ミス⇒ミスを問い詰められるのが嫌だった

仕事は事務仕事
仕事内容はGPS端末の請求書の作成や、申込書、解約書類の作成です。機械の故障時の交換における書類作成、電話対応、その他の問い合わせ対応などを行っていました。
請求書を作成する際に、二重で確認をしながらリスト上の通りに全て入力して、二重チェックとリスト確認を終えた後に午前中に入力を完了させて17時に請求書が出てくるシステムを扱っていました。
ミスした内容
ミスの内容としては、二重チェックもせずリストも一通り確認したつもりで入力を完了させたところ、出さなくてもいい請求書を何枚も出してしまいました。
ミスを隠した理由は怒られるのが嫌だった
ミスを隠してしまった理由は誤った請求書はリスト管理をしていて、なぜ誤って出してしまったか今後どのようにすればいいか等リストに入力しなければいけないのと、御局様のおばさんに請求書間違えましたと言いに行って、そこでもなぜ間違えたか等聞かれてくどくど言われるのが嫌だったんです。
結果的に
最初間違えた時はとてつもなく動揺しましたが、正直にいうか迷いに迷って隠したので、ドキドキしていましたし、ほんとに申し訳ないなと思っていました。実際に態度には出ていなかったとは思います。
結果的にその間違えは自分のファイルの中に間違って出した請求書を入れておいて、リストにも記入しなかったらバレなかったと思います。何も言われなかったです。
その後は
必要な請求書は出ていたので問題なかったのかもしれません。そのあと二ヶ月後くらいに辞めましたが、辞めるときに自分で間違って印刷した請求書はシュレッダーにかけてその会社を去りました
サンプル不足⇒営業の方に怒られるのが嫌だった

仕事は建設事務所で設計士補助と営業事務
仕事内容は建設事務所で設計士補助と営業事務をしていました。設計士さんが選んだマテリアルを各メーカーにサンプル依頼する仕事をしていました。
発注ミス
設計士が設計デザインした材料や素材を各メーカーにサンプル依頼して、施主と営業担当が打合せする時に間に合うように用意するのですが、私の発注ミスでサンプルが足りなく打合せに間に合わないというミスをしてしまいました。
営業がかなり仕事に厳しく、そのような軽いミスは許せない方だったので恐くて隠してしまいました。また、設計士が色々素材やメーカー選びに時間がかかっていたという言い訳が頭にあったので、足りないのが分かっていたのに営業に渡してしまいました。
隠してしまった罪悪感
隠していた時はバレたらどうしよう、打合せで足りないと分かったらどうしようと、営業が事務所に帰ってくるまでドキドキしてました。罪悪感があり、間に合わないのにメーカーに足りないサンプルを発注して言い訳を考えていました。
結果的に帰って来た時は特に怒られることがなく、なくても大丈夫な打合せだったのかと少しほっとしてました。しかし、やはり仕事には厳しい方だったので次の日足りないことが判明され、気を付けるように注意されました。こんな感じなら早めに間違えたことを言った方がすっきりしたのになと感じました。
請求書の宛先を間違える⇒怒られるのが嫌だった

請求書のミス
仕事内容は、下ろしている商品の単価や納品書、支払い請求書、入金確認などをチェックする仕事をしていました。今回ミスったのは請求書の仕事の上のミスでした。
宛名を間違える
ミスの内容としては、請求書の宛先を間違えました。送り先の会社は本来の送り先の会社よりも、その商品の注文が少ない為に商品の単価を高めに売っている会社。慌てて誰かに相談しようにもできず、自分でなんとかすることを考えました。
このミスを隠してしまった理由は、社長と担当営業さんに怒られるのが怖かったからです。社長は普段は優しいのですが、ミスには厳しく怖くて相談する事すら出来ませんでした。クビになることも恐ろしかったのです。
動揺し、急いで対処
周りには冷静をよそっていましたが、心の中では動揺していました。他の方には顔色が悪いことを心配されるくらい青ざめました。出来るだけ冷静を装いましたが変にテンションが高かったことを覚えています。
その後、冷静に考えた結果、郵便局にまだ残っている可能性を考え、適当な理由を付けて外出して郵便局へ。ダメ元で返送をお願いしました。請求書以外にも大事な書類を入れていたので簡易書留にしていたため、回収することができました。
仕事のミスを隠してしまう人の心理とは?

仕事に関わらずミスをしたときは咄嗟に隠そうとしてしまいませんか?
それは実は「怖い」「恥ずかしい」といった心理状態が働いています。
ここでは、仕事のミスを隠してしまう人の心理や意図について見ていきます。
ミスしたことを周りに知られるのが恥ずかしい
仕事でミスをすると、ミスをしたことが恥ずかしいという気持ちがどうしても起こります。
そして、上司に叱責されるのではないか、あいつはこんなミスをしたのかなどと周りから思われるのではないかと考えてしまいます。
ミスをしたことで人前で怒られたりしたら確かに恥ずかしく感じますよね。
特に完璧主義者なんかは、こういったミスは敏感に隠そうとしてしまいがち。
または、怒られるのが異常に嫌だと感じている人でしょうね。
上司の目というよりも他人からの目を気にしている傾向があるでしょう。
自分の評価を下げたくない
仕事でミスをすると自分の評価が下がるかもしれない、それは嫌なのでミスを隠してしまおうという意識も働きます。
評価を意識している方は、これまで積み上げてきた実績を重視しているのでしょう。
例えば、あと少しで目標を達成するといった一歩手前で何かしらのミスがあった場合。
それによって目標達成ができなくなるかもしれません。
もしこのミスが無かったら…と思うと隠してしまうかもしれませんよね。
ミスを軽微に感じている
仕事上のミスとは言っても、その程度に関しては人それぞれ考え方は異なります。
そのため、そのミスがどの程度の影響を及ぼすかという意識も変わってくるでしょう。
そのため、人に寄っては(特に新人の場合は)ミスをしたとしても、「たいしたことは無い」と感じ、報告を怠る人もいるでしょう。
結果的にそれが大きなミスに繋がったりもするのですが….
クビを恐れて報告しない
重大なミスであるほど、その責任は重くのしかかってきます。
たった一つのミスが、実は会社自体を傾けるような損害を出す可能性もあるでしょう。
私の以前の会社では1憶円もの損害を出していた社員もいました。(その後、異動になっていました)
会社や場合によってはクビになる事もあるため、そういった未来を恐れて報告しないという判断をしてしまうのでしょうね。

仕事のミスは隠すな!バレた場合が恐ろしい..

ミスしたことを隠して自分でリカバリーしてしまえば、ミスをなかったことにできると思うかもしれません。
確かに、こっそり自分でリカバリーして隠し通すことができれば、何事もなかったことになる場合もありますよね。
しかし、ミスをしたことで自分では落ち着いているつもりでも、裏では少しのミスを報告しなかったことで恐ろしい事態に発展していることがあります。
それこそ、会社として損害賠償を請求されるほどに発展してしまうこともあります。
(脅してるのではなく、本当にあります)
ミスを起こしてしまった場合は、まずは報告するということを心がけましょう。
では、仕事のミスを隠していたことがバレてしまったら、会社としては具体的にどのような処分となるのでしょうか。
単にミスをしただけの場合と、ミスを隠したことが発覚した場合で、処分がどう変わるのかを見てみましょう。
仕事のリカバリーと再発防止を命じられる
当然ですが、ミスをしたこと、そして、ミスを隠していたことで起きた問題についてのリカバリーと、再発防止策の策定を命じられます。
例えば、商品の発注数を間違えた場合、すぐに発注先に訂正と謝罪をする必要があります。
発注した商品が届く倉庫や配送を管理する部署など、業務に関係する人物には一斉に連絡が必要です。
ミスを隠していたことで発覚が遅くなり、すでに発注が終わっている場合は、商品の返品の手配など対処も必要でしょう。
場合によっては、返品ができず多額の損害を出すということも考えられます。
リカバリーが終わると、仕事のミスを今後起こさないための再発防止策の検討を命じられます。
評価が下がりプロジェクト(仕事)から外される
ミスを隠していたことが発覚し、大きなミスにつながったことが発覚すれば、信用問題にとなります。
会社やそのお客さんからの信用はゼロに等しい状態になるでしょう。
ミスを隠すような社員にその仕事を任せることはできません。状況によっては即、仕事から外されてしまうこともあります。
しかし、もし現状の回復能力があると判断された場合は、そのまま対応をまかされるでしょう。
その状況は逆に名誉挽回のチャンスでありますが、まずはできるだけ損害を小さくすることに努めましょう。
その仕事が落ち着いたあとはプロジェクトから外されたり、異動となる可能性もあります。
単純なミスならばここまで大事にはならないかもしれませんが、ミスを隠したことは人格としての問題となるので、その部署での仕事は難しいと判断され、異動の命令が出るのでしょうね。
そもそも、よほどのブラック企業でもない限り社員のミスは上司の責任とされ、ある程度ミスが起こることは想定されています。
そのため、社員のミスをカバーすることを想定して、チームで仕事し経験豊富な上司がついています。
ですから、ミスの報告をすることも含めて仕事ととらえるべきなのです。
信頼を失ってしまった以上、評価が下がり、仕事から外されるのは当然のことです。
問題が大きい場合は懲戒処分もある
ミスの隠し方が悪質だった場合や、ミスを隠したことで会社に大きな損害が出てしまった場合は、懲戒処分が下されることもあり得ます。
例えば、ファイルの操作ミスで重要なファイルを消してしまった、自分が消したことがわからないようにするため、勝手に上司の管理者IDを使ってファイルのアクセス履歴を消し証拠隠滅を図った、などという場合です。
これは、かなり悪質なミスの隠し方です。
また、上記の誤発注の例のように、本来は10個なのに誤って1000個発注してしまうと、商品の値段が大きければ会社に多額の損害を与えてしまいます。
このように問題が大きい場合には、戒告、けん責、減給、出勤停止、懲戒解雇など問題の度合いに応じて懲戒処分が下されることもあり得ます。

白状すべき?隠したい仕事のミスが発生した場合の対処法

隠したい仕事のミスが発生したら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ミスが発覚してからの対処法について、詳しくご紹介します。
ミスしたことを悩んでも仕方ないと開き直る
ミスはすでに起こってしまっているので、ミスしたことをいつまでも悩んでも仕方がありません。
「ミスしたから何だ」と悪い意味で開き直るのではなく、「起こってしまったことは仕方がない」と良い意味で開き直りましょう。
そして、ミスをどうしたらリカバリーできるのかだけを考えてください。
起こってしまった過去のことを悩むのではなく、問題を最小限に食い止めるためにこれからどうすべきかを考えるようにしましょう。
そうすることで、自分の気持ちを落ち着けることもできます。
同僚への相談
まずは上司への相談…としたいところですが、ミスを起こしてしまった場合は焦りが先行してしまいがち。
そのため、いきなり上司に相談してもただ頭を抱えられるだけ、ということになりかねません。
ミスを報告する前に、同僚や先輩などへの相談を挟んでも良いでしょう。
その際に、考えることは、「現状」と「今後起こりうること」「対応策」ですね。
対応策については何パターンか考えたうえで上司に指示を仰ぐ方法を取るのがベストです。
一人で悩んでしまっても、焦りが先行してなかなか出てこない場合もあります。
そのため、まずは同僚や先輩に相談しましょう。

上司に相談し上司の指示に従う
問題が大きくなりそうなミスが発覚したら、上司に相談しましょう。
前述しましたが、その際には「現状」と「今後起こりうること」「対応策」を検討した上で相談しましょう。
その内容がなければ、「で?どうすんだよ?」と言われたときに答えを失ってしまい、無能としてのレッテルを張られてしまうでしょう。
内容を検討したら、すぐに上司に相談しましょう。相談が早ければ早いほど、対処が可能だからです。
またチームで活動している以上、勝手にリカバリーを始めず、上司の指示に従ったうえで行動を起こすようにしてください。
ミスをして慌てている本人よりも、上司や周りの人の方が冷静に判断できます。
ミスをした本人が慌ててリカバリーすることで、さらに問題を大きくしてしまうこともあります。
問題が大きい時ほど、冷静な他の人の判断が重要です。
必ず、上司の指示に従いましょう。
仕事のミスがバレた場合、上司への謝罪の方法は?

では、仕事のミスがバレた場合、どのように上司に謝罪すれば良いのでしょうか?
上司への謝罪と報告をする際に、注意すべき点についてご説明します。
すぐに報告し必ず口頭で手短に謝罪する
上司にミスを報告する際には、「すぐに」、「口頭で」、「手短に」、謝罪することが重要です。
仕事のミスをした時にどう謝ればよいかと悩む人が多いのですが、実は、上司にとっては部下の謝罪よりも迅速な状況の報告の方が大事です。
謝罪はもちろん行いますが、「申し訳ありません。○○というミスをしてしまいました。」などと手短に済ませて、すぐに状況報告をしましょう。
素早くリカバリーを行うべきなので、長々と謝罪を繰り返すのはかえって時間のロスになります。
もちろん、怒られるのが怖いのでメールで謝罪するなどは、ダメです。
顔を見て口頭で状況報告をしないと、上司に正確な状況を伝えることができません。
上司が不在の場合は、他の先輩社員などに相談してください。
この場合は、メールや電話で一報を入れることになるでしょう。
事実のみを伝える状況説明をする
ミスをリカバリーするためには、正しい状況判断が必要です。
状況説明をする際には、事実のみを伝えましょう。
途中で「そのとき焦っていて」とか「前はこうしたらうまくいったのに」などという無駄な情報は不要です。
事実のみを正確に伝えましょう。
その後の判断は上司がしてくれますから、上司の指示に従ってください。
まとめ
仕事のミスをしたら、そのミスを隠してしまいたくなるもの。しかし、ミスは隠すとより大きな問題になることがあります。
ミスは隠すよりすぐに上司に報告した方が、迅速にリカバリーすることができ、問題を最小限に食い止めることができるのです。
ミスをしたら気持ちを落ち着けて、上司にすぐに相談しましょう。
そして、適切にリカバリーすることで、あなたの仕事の経験は一つ増えます。適切な対応をすることで、次、ミスをしないために、そしてミスを発覚した場合の対応はより迅速になるでしょうね。
終わりに
とは言っても、既にミスをしてしまった場合については社内の信用を取り戻すのは至難の業ではないでしょうか。
それだけのスキルや信頼を得ることが得意であれば良いですが、おそらくこの記事を読んでいる方は、多少なりとも上司とのコミュニケーションに苦手意識を持っているはず。
ミスをしてしまった後は、「いっそのこと辞めてしまいたい、、」なんて思うかもしれません。
本来であれば、それでも会社に居続けて、失った信用を取り戻すべく働くことが必要だとは思いますが、どうしても根性論だけでは取り戻せない現実もあります。
その場合は、転職も視野に入れて考ええるべきかもしれません。
転職によって職場を変えることで、ひとまずは社内の険悪ムードはリセットできます。
もちろん、批判はあるでしょうが、それは社内にいても同じ。
ミスを隠してしまうというのはそれだけ大きなことなのです。
隠して大事になってしまったミスを退所し、状況を落ち着かせたら転職して再スタートするのは選択肢の一つとして持つべきでしょう。
その場合は、転職エージェントを利用して、しっかりと担当者と相談しましょう。
そして、そのミスに対して今後どのように乗り越えていくかを考えて行き、次の職場では二度とそのようなミスをしないよう、自分自身考えて前に進むことをオススメします。