ブラック企業という言葉があるように、世の中には社員に優しくない会社は多いですよね。
サービス残業など働かされるばかりで、給料は低く、福利厚生はほとんどなし。そういった問題がメディアに取り上げられ、ブラック企業が問題になっているニュースもちらほら見られますよね。
ブラック企業で働いていることは、結婚にも影響するようです。
というのは、結婚後の生活が心配だったり、そもそもの出会いの時間が作れなかったりするようですね。
この記事では、ブラック企業に勤めた場合の結婚生活や、今後結婚するためには現在の会社でどのように対応すれば良いかについて記載しています。
現在、ブラック企業で結婚できず悩まれている方は、今後の方針を立てるうえで参考になるでしょう。
ブラック企業で働いて結婚に影響した例を紹介
まず、ブラック企業で働いてどのように結婚に影響があるのでしょうか。
職業ごとに事例を紹介していきたいと思います。
ルート配送業務で結婚式に影響が…
清掃用品のレンタル商品のルート配送業務(現在も同じ会社)を行い、担当顧客数は1200件程度を16コースに分けて4週間に一回顧客へ商品を届ける仕事でした。
朝出勤は5:45で商品を車へ積み込み、7:30から朝礼、社内清掃、8:30頃から現場へ出発し1日に70〜80件の顧客訪問で商品の納品と、新商品セールスを行い夕方からは新規セールスで契約を取るまで帰社出来ない毎日でした。
早い日で退社は22時、通常は0時の終電前退社。残業代は何時間やっても月20時間の固定残業代で、残業しなくても支払うというルールでしたが誰も残業20時間以内で帰れる社員はいなかったです。
月の残業は160〜200時間はあったと思います。
同僚は会社の社長に参列をしてもらう事になったのですが、社長の都合最優先で日程が決まり、その後に両親へ日程を伝えていました。
同僚も同じように結婚式には多くの時間を割けず奥さん中心となり結婚式は幸せな時間ではなく、乗り越えるべき作業だと言っていました。
(30代男性)
福祉用具のレンタル会社の事務で家には寝に帰る毎日
福祉用具をレンタルする卸会社の事務で働いていました。
レンタルの申し込みや解約、在庫確認の電話やファックスの処理をしていました。
電話やファックスはそれぞれ1日に何十件とありますが事務は二人のみ。夜22時帰宅は当たり前でひどい時は24時までかかることもあり、身体的・精神的にボロボロになっていました。
ひとり家に帰る時、星を見ながら「何やってんだろ」と涙が出ることもあったんです…
遅く帰ると嫁と生後7ヶ月の子供は寝ており、嫁がかろうじて起きていても、今日1日の愚痴や遅く帰ってきた嫌味を言われるだけ。
こちらも疲れているので適当に話を合わせると激怒される。家族の触れ合いが少なく、次の子供の計画ももちろん立たない。
二人の事務だけでは回らないのは分かっているのに、会社は見て見ぬふり。
もうひとりは独身だったので何とか耐えていたが、体を壊してしまって辞めました。
会社は事務を募集したが、募集人数は一人だけ。結局何も変わらないまま働いています。
(20代男性)
サービス残業が多く夫婦の関係が悪化…

経営に関する会議資料の作成や売り上げ内容のデータ入力処理などの業務が主でした。その他経費の入出金など財務の手伝いなども行っていました。
同僚や同じ部署の先輩や上司などは非常に良い人で、新卒で採用された自分をすごく親切に面倒を見てくれていました。
ただ、業務内容が人数の割に膨大で残業時間がどうしても多くなってしまいがちでした。
基本的には9時~18時の勤務でしたがほとんど忙しい時期はほとんど毎日帰りが23時頃だったりしました。
酷い時は終電で帰れずに会社に泊まって、翌日シャワーを浴びに少しだけ帰ってまた仕事などということもありました。
このため、とにかく夫婦で話す時間がありませんでした。「行ってきます」と「ただいま」しか話さずに帰宅後は疲れてすぐに眠るというような日も多かったです。
嫁はそれでも何も言わずに送り出してくれるので、それに甘えて家庭をほったらかしにしていたら少し精神的に病んでしまってケンカもしやすくなりました。
確実に人数が足りていませんでしたが上層部は人件費節約のために現状維持の意向だったので、なんとかやりくりをするしかありませんでした。
恋人がいた同僚はプライベートの時間が取れないのが原因で別れてしまった人もいました。
既婚者組はしっかり話し合って理解してもらう事と、休みの日はできるだけ家族で一緒に過ごす事が大切だと先輩に教わりました。
(30代男性)
結婚を考えるならブラック企業に勤めるな

本来ならばブラック企業に勤めることと結婚は別の問題として切り離して考えそうですが、将来的に夫婦そろって生活していくことを考えると、この二つは大きな問題ですよね。
そもそも、ブラック企業での労働時間の多さや給料の低さの辛さを考えると、仕事の方で頭がいっぱいになり、家庭の方に気が回らないことが予想できます。
つまり、私生活において余裕がなくなり、恋愛や家庭に関する話が出てこなくなる傾向にあるようですね。
これによって何が問題かというと、大きく2つの問題があります。
1つは恋愛ができなくなること、2つ目は家族の時間が取れなくなること。
後述しますが、これによって恋愛のタイミングが無くなることになり、さらにブラック企業で働いていることから家庭を放置されそうという危険性からパートナーとして選ばれにくくなるんですね。
パートナーからしても、仕事ばかりで家庭を放置されるのは嫌ですよね。
結果的に結婚相手として見られなくなることは予想できます。
このことから、ブラック企業で働いていると徐々に結婚が遠のくと言えるでしょう。
ブラック企業で働くと結婚を諦めるべき理由
まずは、ブラック企業に勤めることで結婚を諦めるべき理由について具体的に見てみましょう。
時間が無い
まずは何をとってもこれがイチバンの原因ではないでしょうか。
ブラック企業の特徴の一つとして長時間労働があげられます。常に会社で仕事をしている状況であり、外に出て恋愛をするような時間が確保できない。
これは結婚する前の「自分の」時間が無いことも指しますが、結婚後についても同様です。
結婚後は何より「夫婦の」時間が大切になります。
結婚式もあれば出産もあり、なにより時間が必要になるはず。そんな中で、常に会社に時間を取られていると夫婦関係が破綻するのは目に見えていることでしょう。
となれば、わざわざ結婚する必要も無いのでは?という考えに至る場合もあるでしょうね。
相手を思いやる余裕がない

次に、相手、つまり彼女や嫁を思いやる余裕がないことです。
私も経験がありますが、過酷な労働環境で働いている場合、”自分”のことで精いっぱいになりがち。
その労働環境で何かしら自分自身が楽しんでいるならまだしも、出来る限りそこから抜け出したいと考えるのであれば、”自信の保身”の方に走るでしょう。
となれば、自分のことでいっぱいいっぱいの状況では、彼女や嫁のことなど考える余裕なんてなくなってしまうでしょう。
給料が少ない
ブラック企業の特徴の一つとしてあげられますが、給料が少ないことも理由の一つです。
サービス残業ばかりが重なると私生活の時間を奪われるだけでなく、生活資金さえも足りなくなってしまう。
時間とお金を奪われる環境というのは非常に危険であるように感じます。
そのため、しっかりとした昇給制度があるか、もしくは残業代が全てでるかどうかはあらかじめ確認すべきポイントです。
身体を壊してしまう
ブラック企業と言えども、会社に雇われ、給料をもらうことは少なからず安定になるのかもしれません。ただ、長時間労働や社内のパワハラなどによって蓄積されたストレスは、働く人の身体を壊す原因になりうると言えるでしょう。
どのような職業であっても身体は資本です。
そのため、病気等を患ってしまっては働き続けることさえ困難になってしまうかもしれません。
これは100歩譲っても”安定”とは言えませんよね。
業務を家に持ち帰る
ブラック企業で会社で仕事が終わらないからと言って家に仕事を持ち帰るという話はよく聞きます。
仕事上、仕方ないこともありますが、これが慢性化してしまうと、仕事とプライベートの境界線が消失してしまうことになりうるでしょう。
家族の時間を大切にしなければならないことを考えると、これは間違いなくマイナスに働くでしょうね。
ブラック企業で働くと嫁や子供が不幸になる

なかなか厳しい言い方かもしれませんが、ブラック企業で働いていると、結婚相手の嫁やその子供が不幸になると言えるでしょう。
そもそも結婚生活において、ブラック企業で働いていると会社にお金や時間の自由を必要以上に奪われることになりますよね。
そうなると家庭内で『お父さん』としての存在感は薄れてきますよね。
会社で働きっぱなしになるのですから、家の家事等は任せっぱなしになります。
休日に子供と遊ぶことも少なくなるでしょう。授業参観に見に行くこともできないかもしれません。
嫁の出産時にも休みが取れなかったという話まであるそうです。
もちろん、結婚した場合は嫁もその状況を知ったうえで結婚するのでしょうが、その生活がいつまでも続くと不満が漏れてくるのは当然かと思います。
これでは状況的に家の事をほとんど放置しているわけですから、シングルマザーとなんら変わりはありません。
嫁がその状況をどれだけ理解してくれるかにもよりますが、間違いなく家庭内のストレスやフラストレーションは溜まっていくでしょう。
このため、ブラック企業で働くことは嫁や子供を不幸にすると言えるのではないでしょうか。
有給申請が自由に取れない噂は本当?
噂にはなっているかと思いますが、ブラック企業で働くと自由に有給を取れなくなる場合があります。
そもそもの考え方としてブラック企業での社員の考え方は「仕事が第一」です。
なので、休みの日さえも自由に決められないという場合があります。
もちろん、仕事によっては定期的に休みが取れる職業もあれば、短期集中的に泊まり込みで仕事する職業もあるでしょう。
それでも、通常の会社であれば、労働基準法に従って振替休日が用意されるかと思います。これをしてもらえないのがブラック企業ですね。
休みが取れないのは、仕事が膨大にあるからですが、それは会社の方針によって変わってきます。
つまり、社長がそのような長時間労働の方針を掲げている場合と、会社全体としては有給を消化するような方針であっても、割り振られた仕事が膨大すぎて社員が自主的に働く場合と二種類があります。
会社側は特別な理由がない限り、社員の有給取得は拒否できないことになっています。
しかし、それぞれの末端部署として休みが取れないのが当たり前の体制が根付いている場合は自由に有給を取得することは難しいでしょうね。
ブラック社内婚で会社を辞められなくなる例も

「ブラック社内婚」というワードを聞いた時は驚きでしたが、実際にあるそうですね。
つまり、ブラック企業内でパートナーを見つけ、結婚することを指します。
ブラック企業内で問題となっているのは、結婚することで、会社を辞めづらくなることです。
また、難しいのは夫婦二人そろって休みを取るというのが難しくなることも予想できますね。
社員の少ない小さい会社なら尚更。なかなか二人そろって会社を休まれると機能しなくなる…といった声も上がりそうです。
結婚式や出産の時期なんかは苦労しそうですよね。
転職を考えよう
いかがでしたでしょうか。
このご時世、結婚せずに過ごす人も多く存在します。そのため、働き方や生活の方法は自由ですが、もし少しでも結婚したいという気持ちがあるのであれば、ブラック企業などに勤めるべきではありません。
仕事を変える努力をすべきでしょう。
ただ、仕事の慣れというのは怖いモノです。いかにブラック企業で働いていたとしても、時間経過によって過酷な労働環境が当たり前と感じてしまう場合も多いのです。
また、新しい職場への恐れから現状の職場で妥協してしまい、転職を躊躇してしまうケースもあるとされています。
しかし、人生において時間は有限です。ブラック企業でサービス残業をしていたとしても、後になって時間を巻き戻すことはできません。
後になって「あの時、転職しておけば良かったなぁ…」なんてことを考えたとしても、手遅れとなります。
今の自分の会社がブラック企業であると感じ、結婚したいと思うならば、1つの会社に居座る必要なんて何もありません。
今の時代、転職なんて誰しもが1度や2度行っているものです。
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