この記事では、仕事を休むときにウソの理由を付いた場合について見ていきます。
仕事ってその時々にどうしても休みたい場合ってありますよね。
状況によって様々ですが、寝不足とか、体調不良とか、何かのイベントに参加したいとか。
いろいろあると思うんです。
そんな時によくあるウソの一つとして、【親が倒れた】というウソ。
本当によく聞きますが、これは果たして効果的なのでしょうか。
詳しく見ていきたいと思います。
Contents
嘘をついて仕事を休む時の事例を4つ紹介
嘘をついて仕事を休む場合ってたくさんあると思います。
カンタンに事例を紹介していきます。
ウェディングプランナー×彼氏に突然フラれたショックで嘘で仕事を休んだ

1. どのような仕事だったか?
仕事内容はウェディングプランナーで、当時勤めていた会社の会場で挙式・披露宴を開催することが決まっているカップルとの打ち合わせの仕事でした。
2. 嘘をついて休まなければならなかった理由
嘘をついて休まなければならなかった理由4年ほど付き合っていた彼氏に突然ふられて、ショックすぎたためです。嫌いになったわけじゃないけど、もう無理と言われて、打ち合わせが何件も入っていた土曜日の前日にふられ、そのまま夜中に出て行ってしまい、とても会社に行けるような精神状態でもなく、泣き腫らして顔文字ひどい状態からだったので。
3. 会社(仕事場)にどのようなウソをついたか?
会社(仕事場)には当時、持病として会社に報告していた気管支喘息を発症してしまい、前日の夜まともに寝られなかったせいで体がだるい上に、咳が続いていて苦しいので思うように動くことがでぎず、出勤することができないと嘘をつきました。
4. 会社からはどんな反応だったか
会社からは体調が悪いのであれば仕方がないので、きちんと病院に行って診てもらうように言われ、休むことを承諾してくれました。当日入っていた打ち合わせについては、お客様に連絡した代役で対応するので、無理はしないように、と言われました。
5. 翌日からの職場の反応はどうだったか?
翌日の職場の反応としては体調は大丈夫?とみんな心配してくれました。打ち合わせを代わりに担当してくれた先輩たちからは内容の共有があり、特に咎められたり怪しまれたりすることもなく、それまでと何ら変わらず職場で過ごすことができました。
清掃員×女性声優のトークイベントで嘘をつき仕事を休んだ

1. どのような仕事だったか?
仕事内容は清掃の仕事で、その日はとある施設の立体駐車場へ出張しての清掃作業でした。高圧洗浄機でコンクリートの汚れをとったりするものです。
2. 嘘をついて休まなければならなかった理由
嘘をついて休まなければならなかった理由はその日は好きな女性声優のトークイベントでした。以前も抽選を応募したのですが、漏れてしまい、今回は当選しました。しかしうっかり有給の届けをせずに前日を迎え、これは仕事をさぼるしかないと思いました。
3. 会社(仕事場)にどのようなウソをついたか?
私には妹がいて、妹には子供が二人います。妹の夫が会社で怪我をし、その様子を見に行かないといけない。しかし、子供二人は保育園に預けることが出来ず、まだ幼児です。これを連れて病院は無理なので、私が子供の面倒を頼まれた。他の家族で応対できるものは誰一人いない。そういう状況であると会社(仕事場)には嘘の報告を告げました。
4. 会社からはどんな反応だったか
会社からはもちろんそれは困るといった感じに電話越しに「はぁ~」と上司が溜息をつくのが聞こえました。しかし上司にも妹がいて、同じような状況で子守りを依頼されたことがあります。そんな彼だからこそ分かってくれました。電話相手は主任でしたが、仕方ないから良いと言ってくれました。
5. 翌日からの職場の反応はどうだったか?
翌日からの職場の反応としては、私が通う会社は、一日休んだからと言って何か特別に根に持つような陰険な人のいる会社ではありませんでした。後日普通に通勤して普通に働いて終わりました。特に何もいわれなかったということです。それゆえ、本当は私用でサボったのが心苦しくもありました。
看護師×心身の不調を話すことができず、嘘をつき仕事を休んだ

1. どのような仕事だったか?
看護師です。訪問看護師として高齢者施設を訪問していました。入居者様の健康管理、医療処置、リハビリなどを行っていました。
2. 『親が倒れた』と嘘をついて休まなければならなかった理由
自分の心身の不調のためです。当時は、自覚がありませんでしたが「広場恐怖症」の症状がありました。看護師なのに自己管理出来ていない、そんな自分は駄目、ちゃんと仕事しなきゃ!と思っていましたが、心身の限界を感じていました。でも、自分の状態を正直に話す勇気が持てず、親のせいにしました。
3. 会社(仕事場)にどのようなウソをついたか?
「母が倒れて、入院しました。」とお休みをもらい、その後も母の看病があるからとお休みをもたっらり、ムンテラ(医師から患者や家族への病状や治療の説明)があると言って
お休み、遅刻・早退などの理由にしました。
4. 会社からはどんな反応だったか
嘘を着いたことに心が痛くなるくらい、理解を示してくれました。「わかりました。大変だね、大丈夫?こっち(訪問看護)はまわせるから心配しないでね。また、詳しい病状がわかってお休みが必要だったりしたら連絡ください。」と言っていただきました。
5. 翌日からの職場の反応はどうだったか?
気遣いをしてくれている、そして、普通に接してくれていると感じました。「大丈夫?」「無理しないでね」「心配だね」「お休みが必要な時は行ってね」と声をかけてくれて
休んだことを責める人は誰もいませんでした。
事務職×パワハラストレスに耐え切れず嘘をつき仕事を休んだ

1. どのような仕事だったか?
事務員で、総務兼営業事務兼受発注業務です。
仕事自体は色々兼ねてやっている割には一個一個が早く終わる仕事です
2. 『親が倒れた』と嘘をついて休まなければならなかった理由
パワハラのようなものがあり、仕事にもストレスを感じていました。
そんな時に夜眠れず寝坊しました。
正直に寝坊しましたとも言いづらい状況で何日かお休みを頂きたいと思い嘘をついて会社をお休みした事があります。
3. 会社(仕事場)にどのようなウソをついたか?
私は嫁いで県外に今住んでいます。
親が倒れたから実家に戻ってきますと嘘をつきました。
日帰りも出来ない距離ではない距離だとは分かるはずですが、時間的に帰るだけでも結構掛かるので、倒れたというと急いで帰ってこいとは言われませんでした。
4. 会社からはどんな反応だったか
上司に連絡をしたら、分かりました。気をつけて帰ってきて、また状況が分かったら連絡をしてくれたら、仕事の割り振りを考えてくれるから気にしなくていいからねと言って貰えました。2日間お休みを頂きました。
普通に対応してくれました。
5. 翌日からの職場の反応はどうだったか?
みんな知ってるのか知らないのか、なんの反応もありませんでした。一緒の仕事をしてる人にはご迷惑をおかけしましたと一言言うと軽くどんなだったのかと聞かれるだけで、大変でしたね。と言われるくらいの感じでした。
【親が倒れた】仕事休むための嘘はバレる?
では実際、『親が倒れた』という嘘の理由で仕事を休むと会社にバレてしまうのでしょうか。
結論から言うと、その時の対応によってはバレます。
まず、通常では親が倒れた状況ってかなり事態としては深刻ですよね。なので、職場のアポイントや会議等はすべてキャンセルして休むくらいの重大な問題だと認識してください。
親が倒れたのに翌日から元気に復活するって状況としてはレアなケースですよね。
なので、数日は様子を見ることが必要であることは容易に予測できます。
そのため、下手をしたら2~3日休んでしまうくらいの大きな出来事という気持ちが必要です。
それにも関わらず、伝える時に気持ちが定まっていない場合もあるでしょう。
- 休んでもいいですか?
- 明日にはたぶん復帰できます
- 入院するほどじゃないんですけど~
こういった曖昧な伝え方だと完全にバレます。
また、職場の場合、復帰した時には確実に親の状況について上司から聞かれるでしょう。
これは仕事を遂行する上で必要なことですからね。
(逆に聞かれない場合はウソが部署や社内にバレていると思ってOKです)
もし、本当に親が倒れたくらいの嘘をついて、仕事を休まなければならない場合は、適当な気持ちで伝えるのではなく、『休まなければならない』・『深刻な状況』という気持ちを持って伝えるようにしましょう。
仕事を休む場合の連絡方法は?

仕事を休む場合はどの連絡方法が良いのでしょうか。
これは、状況によって使い分けるべきかと思います。
最近ではスマホのLINEが普及しており、仕事の連絡においてもLINEを使用するケースもあるかと思います。(職場に認められた場合かどうかは置いておきます)
その場合、職場への連絡手段として
- 電話
- メール
- LINE
の3つの連絡手段があるかと思います。それぞれについて見ていきます。
電話で休む連絡をする場合
日本の会社ではこちらが一般的と認識されているのではないでしょうか。
昔からの考え方を持っている会社であれば、メールやLINEでの有給休暇の取得は論外でしょう。
場合によっては電話をしろと言われる場合もあるかと思います。
なので、突然休まなくてはならない状況になる前に、普段、同僚がどのようにして休んでいるかを確認しておくといいかもしれません。
ただ、もし仮に嘘をついて休む場合は、電話をすると声の感じや口調のテンションによって状況がバレる可能性が非常に高くなるので、注意してください。
メールで休む連絡をする場合
次に、メールで休む連絡をする場合です。
メールは会社でも日常的に使用するため、メールで有給申請をする場合も多いでしょう。
メールを使用するか電話を使用するかという判断においては、現在の取り組んでいる仕事状況が落ち着いているかどうか?というところがポイントです。
もし、お仕事が重要な局面にある場合は、メールで伝えるのではなく、電話をして伝えるのが”常識”と思われている場合が多いと思います。
LINEで休む連絡をする場合
そして、LINEで休む連絡をする場合です。
LINEを使用するということは、社内的に推奨されているか、連絡者同士が仲の良い間柄になっているかのどちらかかなと思います。
前者の場合はLINEでの連絡は問題ありません。(推奨されてますしね)
しかし、後者の場合は使い方に注意が必要です。
LINEは個人の私的利用のイメージがまだまだあります。
そのため、人によっては仕事の話をLINEで連絡することを嫌う人も少なくありません。
もちろん、寛容な人もいるでしょうが、連絡相手に合わせることもある程度必要かと思います。
嘘をつく必要なんてない

さて、仕事で休む場合に『親が倒れた』なんて嘘をつく人は多いと思いますが、実際にはそのような嘘は必要なのでしょうか?
もちろん、会社の上司の性格によっては理由を求められる場合も多いですが、一般的には有給休暇を取ることについて『理由がなければ休むことはできない』なんてことは一切ありません。
有給休暇を取ることを拒否することは会社にはできないのです。
有給休暇は、労働者に与えられた正当な権利なので、取得理由まで会社に報告する必要はありません。ただし、繁忙期や決算期などでその労働者が休むと業務に影響が出てしまう場合、会社は取得時期を変更するよう促すことができます。
出典:労働問題弁護士ナビ
そのため、理由を述べる場合の多くは、休む人自身が保身のために連絡している場合が多いです。
『○○だから休みます』といえば、少しでも正当性をアピールできると思いがちですよね。
実際には、その”正当性”は後々自分自身を追い詰めることに繋がりやすいです。
※後に、理由に使った状況(親が倒れた等)について聞かれてしまう場合もあります
そのため、休む場合の連絡としては、仕事に問題がない以上は、『本日有給休暇を取得します』で全く問題ありません。
仕事場がおかしいと思ったら転職へ
職場によっては全く休むことが許されない場合もありますよね。
私の場合は職場というよりも、任されている案件が忙しすぎたために休むことが許されない状況にありました。
どうしても体調が悪い状況でも、休むことは許されなかったのです。
人にもよりますが、そういった状況を続けると、精神的にも肉体的にも身体を壊すことに繋がります。
なので、今は満足しているかもしれませんが、『休めない仕事』は将来的に危険であると考えてください。
もし、本当に親が倒れたときに自分の仕事は本当に休むことができるのでしょうか?
福利厚生が重視されていない会社は非常に多くあります。
もし休むことができない職場で働いている場合は転職も検討すべきかと思います。
転職を本腰を入れて取り組むのはなかなか大変ですが、転職サイトに登録するだけなら料金はかかりませんし、メールであなたにあった仕事も紹介されます。
新しい環境で自分が働きやすく、プライベートも尊重されるような仕事環境には何よりも大切だと思います。