ブラック企業は今では就職活動をする学生の間だけでなく、リサーチ会社なども使う用語になりました。
ブラック企業ランキングというものも存在し、就職活動をする学生はブラック企業を避けるために必死で頑張っています。
しかし、内定してから初めてブラック企業だと分かったり、働いてみて違和感を感じることもあります。
ブラック企業とはそもそもどのような定義なのか、ブラック企業に入って1ヶ月で辞めることはできるのか、また再就職はできるのかについて記載していきます。
ブラック企業とは?
ブラック企業とはサービス業や第三産業などにおいて、若者を大量に採用し、過重労働を課する企業のことを言います。
わかりやすく説明すると、小売業、飲食業、アミューズメント産業などのサービス業や、介護や福祉、看護などにおいて人手が足りていないところで大量に若者を採用します。
そこで精神的な理由や、体力的な理由で退職していく人もいますが、元から大量採用しているので、ちょっとやそっとでは職場は何も影響がなかったりします。
よく噂されるのは証券会社や銀行などの金融系も、大量採用を行いますが離職率の高さを見越してのことなので、3年持てば良い方などと言われます。
しかし、大手のメガバンクや地銀、信用金庫などは福利厚生もしっかりしていますし、ブラック企業なのかと言われるとそうは言い切れません。
ブラック企業にはパワハラや過重労働、または違法な労働をさせるところもありますので、これらが揃ってやっとブラック企業と言えます。
ブラック企業にありがちな環境とは?
いくつか当てはまったら要注意です。
- サービス残業が多く定時上がりがなかなかできない
- 休みの日も急に呼び出される
- 正社員、非常勤などでパワハラ問題やモラハラ問題がある
- 職場でのいじめなどが発生している
- やりがい搾取が実態である
- 宗教の勧誘やねずみ講、マルチ商法まがいのことが行われている
これらのことがいくつか当てはまればブラック企業と言えます。
例えばサービス残業があったとしても、たまたま繁忙期だけ忙しいという会社もあります。公務員でも税務署の職員ですと、確定申告の時期は非常に忙しく、アルバイトの募集が国税庁ホームページなどで見ることができます。
公務員の残業代については、予算が組まれていますのでなかなか残業代が全て出ないこともありますが、地方自治体によって実態は様々です。
しかし、これらは入庁する前からある程度わかっていることです。
民間企業の場合は利益の追求が何よりですので、社員よりも会社の利益を上げることを考えているところも少なくはありません。
働きすぎによる過労死は、肉体的な問題だけでなく、精神的に追い込まれた挙句の自死も過労死認定になりました。
保育士や介護福祉士など、人手が足りていないところは常に求人が出ており、資格を持っていなければ働けないところもあるのですが、それにもかかわらずとても給与が低いです。
そのため、せっかく専門学校や短期大学、大学などを卒業して就職したとしても「労働環境がブラックだな」と感じてしまいます。
飲食や小売業なども世間が休暇の時に限って人手が足りていないので、過重労働をさせられがちな環境ではあります。
仕事は一生続けていくもの?

仕事というものは、暮らしていくお金を得るために必要なものです。
ですが、仕事は一生続けるものではなく、いつかは定年退職などで辞める時期がきます。
仕事は一生続けるものだという考えもありますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。
確かに仕事をしていれば、定年退職後もある程度のお金がまとまって入ってきます。
近年では、日本人の寿命が伸びていることだけでなく、元気なシルバー世代がいますので、積極的にシニア採用の企業も増えてきました。
衣食住のためだけではなく、社会に貢献しているというやりがいもありますので、働くことが好きな方は、体が元気なうちは外で働くのも有りだと思います。
女性は結婚を機に旦那さんの転勤について行ったり、出産を機にやめる方も多いです。復帰するだけの環境がなかなか整っていないという現状もあるので、外で仕事をしてもパート代が保育園の費用に消えてしまうため、ブランクが空いてしまう方も多いです。
そのような方は在宅で、子どもが寝ている間だけ家計の足しとしてクラウドソーシングでネットビジネスを行ったり、スキルアップを図ることもできます。
仕事は誰かに強制されて一生続けていくものではなく、あくまで自分たちが満足できる暮らしを維持できれば良いでしょう。
納税の義務はあれど、体をや心を壊してまで働くことはないのではと考えてみてください。
勤め続けて、この先どうなるかを考えよう

働くことは、先にも述べたように暮らしていくためのお金を得る行為でもありますが、「誰かに必要とされている」と感じることが原動力となって、続けられる行為でも有ります。
ずっと勤めていれば、その会社の社長や幹部になれるのかというと、ほんの一握りの人間だけです。
成績トップを維持していれば、栄転もあるでしょう。
しかし、それとは引き換えに国内外を問わず転勤があったり、仕事がハードすぎて心身の健康を損なうこともあります。
「ずっとこの先勤めていて、これからどうなるのだろう」「自分はなぜ働いているのだろう」と考えるときもあると思います。
ブラック企業と呼ばれるところに何年か在籍して、そこで得られるものがあるのなら、まだ続ける意味はあると思います。
ですが、マイナス面が大きいのならば思い切って違うところで働いてみることも1つの手段だと言えます。
この先、自分でビジネスを起こしたいと思っているのならば退職しても良いですし、在宅で仕事をするのもよくある話です。
民間から公務員、公務員から民間なども働き方を変えるという意味では大きく違います。
重要なのは「自分はこれからどうなりたいか」というビジョンです。
ブラック企業を1カ月で辞めるのは可能?
アルバイトなども非正規雇用ですので、厳密にいうと正社員(正職員)と非正規の違いは社会保険の有無などによります。
ですので、学生時代にアルバイトをしていた人は経験があると思いますが、退職する前には1ヶ月前や3ヶ月前に上司に申し出ることという旨の契約書を交わします。
では、ブラック企業に入って、「これ以上は無理だ」と思ったときに1ヶ月で辞めることはできるのでしょうか。
実は、法律的には契約期間のいつでも辞めることができるのです。
確かに急に辞められると、会社にとって働き手が減るので損失にはなりますが、体調不良や家庭の事情などがある場合は、一方的に辞める意思を表示しても、なんら法に触れることはありません。
もっと極端に言えば、ブラック企業に入って1ヶ月も経たない間に、体調に異変をきたしたり、うつ病になってしまった場合は、診断書を送って辞める意思を表示することができます。
ただ、円満に退職した方が、離職票を貰うことを考えると無難ですので、なるべく早くにやめる意思を表示することが大切です。
1ヶ月以内であれば、引き継ぎに人員を確保することもできますし、十分に時間があります。
たとえ就業規則や雇用契約書に、いつまでに退職の意思を表示することと書いてあっても、それは法的に効力がないので、もし引きとめられてさらに体調などが悪化する可能性がある場合は、弁護士、司法書士、行政書士などを介して辞めることもできます。

短期で仕事を辞めて再就職はできる?
日本はいまだに終身雇用契約が基本となっていて、新卒時に入った会社に骨を埋める覚悟の人が多いですが、最近ではそうでもありません。
転職は1つのスキルアップでもあり、自分の能力を高めるための手段です。欧米などでは、転職をすることは珍しいことではなく、むしろ歓迎されることです。
しかし、短期で仕事を辞めることによて、再就職することはできるのかは不安だと思います。
短期で仕事を辞めるということは、在籍していた会社になんらかの問題があったか、自分に非があるか、家庭の事情などです。
保険の手続き関係などで、直前にいた会社のことを伏せていてもバレてしまいますので、正直に履歴書に書いて理由を説明しましょう。
その時に、前にいた会社の愚痴をつらつら述べてしまうと、イメージが悪くなります。
本当に前の会社がブラック企業であっても、面接ではネガティブなことを発言するよりは、「なぜ転職したいと思ったのか」という理由をポジティブな側面から話すことが大切です。
飛び込み営業が辛苦てブラックだったという場合は、「ルートセールスに興味があり、顧客と長い信頼関係を築いていきたいと思ったので志望しました」などと話す方が、良い印象を与えます。
短期でやめたからといって、絶対に再就職できないということはありません。

ブラック企業で先が見えない不安がある

ブラック企業で働いていると、必ず不安に襲われるタイミングがあると思います。
- 早朝から夜遅くまで働き、家には寝に帰るだけ
- 社員一人が抱える仕事量が膨大
- 資格やスキルを取得するタイミングは少ない
- 何年経過しても給料が変わらない。
- 人の入れ替わりが激しい
こんな仕事をしていたら、いつかは壊れてしまうのではないか?と思わせるほど、時間や体力が削られ、精神的に消耗していきます。
こんな企業でずっと働いていけるのか。
会社では口には出せないけれども、帰り道の電車の中で窓に映る自分を見ながら漠然と考えていたりしませんか?
ブラック企業で働いていると、こういったことを考える時間さえも奪われてしまうため、自己管理ができる人も少ないようです。
実際に職場に不安を感じた場合、自分のイメージする10年後の姿はどうなっているでしょうか。
もしリアルにイメージができるなら、それを包み隠さず言語化しましょう。おそらくは10年後はそのイメージ通りになる可能性が高いです。
少しでも今の仕事に不安を感じたら、今のうちに対策を取っておくべきでしょう。

ブラック企業を辞めたいのなら、退職代行サービスを利用してみよう
ブラック企業を辞めたいと思っても、なかなか自分からは言い出せないという方もいます。
確かに、自分から辞職の意思を示した方が良いのですが、体調などが思わしくない場合は、退職代行サービスを利用してみても良いでしょう。
退職代行サービスとは、経験豊富な弁護士などが即日対応で退職の手続きを行ってくれるサービスです。
今ではインターネットで検索すると、様々な退職代行サービスがヒットします。
メールや電話などで相談ができ、アフターサービスも徹底しているところがあります。
ブラック企業は、大量に人を確保しますが、辞められることを前提で採用しているので、かなり多くの新卒者や中途採用者が辞めていきます。
しかし、予想以上に人員が減った際は、甘い蜜で誘って辞めないようにしたり、無理やり働かせようとしますので、なかなか辞めづらい雰囲気になることもあるでしょう。
退職代行サービスを使うことによって、円満に解決を図ることもできるので、ぜひ検討してみてください。