転職活動をする際に必ず必要になるのが、履歴書や職務経歴書などの応募書類の作成です。
書類選考を通過しないと面接に進めませんから、応募書類の作成は転職活動の中でも重要な要素です。
ところが、履歴書や職務経歴書をどう書いたら良いかわからない、書類選考に通らず転職活動が進まないという人もいると思います。
そこで、ここでは履歴書や職務経歴書のおすすめの書き方をご紹介します。書類作成のコツさえつかめば書類審査の通過率は大幅にアップするはずですから、ぜひ参考にしてみてください。
いきなり書き始めないで!まずは経歴の棚おろしをしよう!

履歴書や職務経歴書などを書く際によくあるのが、いきなり書類を書き始めてしまうという失敗です。
ネットで履歴書や職務経歴書の見本、フォーマットをダウンロードしていきなり書き始めても、書く内容が決まっていなければ審査に通る書類など書けないでしょう。
その方法について、詳しくご説明していきます。
過去の経歴を具体的に書く
まずは、応募書類に書く内容を洗い出すために、過去の経歴の棚おろしをします。
働き始めてから今までに経験した仕事を全て書き並べてみましょう。
そして、その時どのような仕事をしていたのか、どんなスキルを身に付けたのか、仕事の実績はどうだったのか、仕事で工夫した点は何かなどを詳しく思い出して書きだしてください。
例えば、販売系の仕事をしているが、営業職への転職を目指しているとします。過去の経歴を思い出し、どんな仕事を何年担当していたのかを記録します。
一つ一つの経歴を深く掘り下げて具体的に書きだしていく
一つ一つの経歴を深く掘り下げて具体的に書きだしていくのがポイントです。そして、数字や具体的な内容、エピソードを交えて、説得力を高めてください。
上記の例だと売上はいくらくらいだったのかなど具体的な数字を出す、工夫した内容を具体的に説明する、お客様から頂いた声やエピソードを具体的に書くなどの工夫をします。
そうすることで、過去の経歴からアピールポイントを探しやすくなります。
自分の「売り」になるのはどこなのかを探す
棚おろしが終わったら自分の経歴を一通り確認して、自分の「売り」になるのはどこなのかを探してみてください。
一番売りにしたいところは何かを明確にして、それを軸に履歴書や職務経歴書を書くことで、アピールしたいことが明確になります。
せっかく頑張って棚おろしをして自分の良い点がたくさん見つかったので、その全て応募書類に書きたいところですよね
アピールしたいことは大きく1つか2つに絞り、その内容を深く説明することをおすすめします。
また、パソコンスキルやコミュニケーション能力、事務処理能力や営業力などアピールしたいことが多い場合は、幅広く何でもこなせるというアピールにするのも良いでしょう。
受ける企業のニーズに適したアピール内容を選ぶ
自分の「売り」になるポイントを選ぶ際に重要なのは、企業のニーズに合わせることです。
受ける企業のニーズに適したアピールポイントを選ぶようにしましょう。
例えば、営業職の求人なのに事務職のスキルをアピールしても採用されないでしょう。
資格を重視する求人なら資格について記述を充実させるべきですが、資格が重要でない場合は無理に書く必要はありません。
企業のニーズを理解し、それに合ったアピールポイントを選んで書類に書くようにしてください。
ネットで書類の書き方の見本を参考にする

インターネットで検索すれば、履歴書や職務経歴書の見本がたくさん見つかります。
このような見本を参考にすることで、読みやすくアピール内容が相手に伝わりやすい書類を楽に書くことができます。
ネット上には受ける企業の業界ごとや職種ごとに適した履歴書や職務経歴書の見本があります。その中から自分のケースに適した見本を選びましょう。
いろいろな見本を見て、自分のアピールがぴったりはまりそう、読む人に内容が伝わりそうというものを選ぶと良いでしょう。
ただし、見本のフォーマットや書き方にとらわれる必要はありません。
履歴書の場合、基本的にはあまりフォーマットを変えることはありませんが、自分のケースに合わせて適宜欄の大きさを変えることが必要です。
例えば、職歴が少ない、職歴にブランクがあるケースでは、自己PRの欄を多くするなどの工夫をします。
職務経歴書の場合は、不要な見出しを削除したり必要に応じて追加したりして、読みやすくアピール内容が伝わりやすい書類を作成しましょう。
例えば、資格について書く欄があるからと、受ける企業の業務に関係のない資格名を書いても意味がなく、かえって逆効果になってしまいます。
このように、ネット上の見本を参考にすると書きやすくなりますが、内容だけ変えた見本のコピーのような書類を作るのは良い方法とは言えません。
特に、職務経歴書の場合、見本はあくまで参考程度にして、良い所だけを抜き取って使い、もっと良い書き方があれば適した形に変えましょう。そうすることで、読みやすい職務経歴書になります。

転職エージェントで応募書類を添削してもらう

履歴書や職務経歴書を書くためには、過去の経歴を棚おろししてアピール内容をまとめ、自分のケースに合った応募書類の見本なども参考にして読みやすい書類を書く必要がありました。
しかし、ここまでの説明を読んで、意外と面倒だな、自分にできるか不安だなどと感じた人も多いかもしれません。
転職エージェントに登録すると、キャリアコンサルタントが転職者についてさまざまな転職サポートをしてくれます。その中に、応募書類の添削サポートがあり、転職のプロによるアドバイスを受けることができるのです。
ここでは、どのようなサポートを受けられるのかを、ご説明します。
書類に書く内容について一緒に棚おろししてくれる
応募書類を書く際には、最初に書く内容を棚おろしする必要があるとお話ししました。
サポートが厚い転職エージェントなら、相談すれば一緒に棚おろしの作業をしてくれることもあります。
書類の書き方を添削してくれる
ほとんどの転職エージェントには応募書類の添削サービスがあります。
書いた書類を転職のプロであるキャリアコンサルタントが添削し、どのように直したら良いのか、改善すべきことはどこなのかをアドバイスしてくれるのです。
そのため、転職経験がなく書類の書き方がわからない、何度も書類選考に落ちたなどという人は、ぜひ添削サービスを受けてみてください。
企業ごとに書類の書き方の対策をしてくれる
転職エージェントによっては、企業ごとに応募書類の書き方の対策をしてくれるところもあります。
応募する企業によって、好まれる書類の書き方やアピールの仕方が異なります。転職エージェントは多くの企業の過去の書類選考の傾向を把握しているため、企業ごとの書類の書き方について熟知しています。
そのノウハウを活かして応募書類の傾向と対策を教えてくれますから、ぜひ活用してみてください。
まとめ
書類審査を通過し面接にこぎつけるまでには、しっかりとした履歴書や職務経歴書を書かなければなりません。
受かる応募書類を書くためには、まず、過去の経歴を棚おろししてアピールする内容をしっかりと用意する必要があります。
できるだけ細かく数字や具体的なエピソードなども盛り込むことで、書類が書きやすくなるでしょう。また、ネット上にある履歴書や職務経歴書の見本を活用して、読みやすくアピールしやすい書類を作成してみてください。
そして、最もおすすめなのが、転職エージェントによる書類添削サービスを活用する方法です。
過去の経歴の棚おろしが難しい、書き方がよくわからない、なかなか書類審査に通らないなどという悩みを抱えている人は、転職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。