もう少し給料が上がれば、自分の小遣いも増やせるし、子供がいる人には習い事を増やせますし、貯金もできます。
しかし、実際はそう簡単には給料は上がりません。
会社の業績をアップさせる、昇格するなどの努力が必要ですし、それに必ずしもその努力が実るわけでもないのが辛いところですね。
大事なのは、10年後に自分の給料をどれだけ上げることができるのかを考えることです。そして、努力しても給料が上がらないのであれば、転職も視野に入れる必要があるでしょう。
ここでは、給料が上がらない会社とはどのような会社なのか、どうすれば10年後に給料を上げることができるのかを考えてみたいと思います。
仕事で給料の上がらない会社の特徴は?

給料の上がらない会社とどんな会社なのか、その特徴をいくつかご紹介します。あなたの会社はこの特徴に当てはまっていないでしょうか。チェックしてみてください。
利益をあげることができていない
そもそも会社としての利益をあげることができなければ、社員の給料を上げることなどできません。
会社の資産状況や売上の推移、業界の動向などを確認し、自分の会社を冷静に分析してみてください。業績が悪化傾向にあっても、大手企業なら体力があるため持ち直す可能性もあります。
また、新しいマーケットの開拓や業務の効率化などに取り組んでいるなら、まだ希望はあるでしょう。
しかし、業績不振の状態なのに経営陣に危機感がなく、業績改善のための対策が全くなされていないのであれば、とても危険です。
沈んでいく船に乗り続ける必要はありませんから、早急に転職のための準備をする必要があるでしょう。
業務の効率化ができない
業務の効率化は、会社にとって最も重要な課題の一つです。
作業方法の改善やITシステムの導入などにより業務効率をアップさせることで、会社の生産性が向上し社員たちの給与アップにつながります。
しかし、業務の効率化ができず、いつまでも効率の悪い仕事を続ける会社も存在します。
IT化を嫌いいつまでも紙ベースの書類による手続きにこだわる、今までの仕事のやり方に固執し不要な手続きや全員出席の会議を続ける、などという無駄なことをしていないでしょうか。
そのような会社では、社員の給料アップなど期待できないでしょう。
生産性の低い中高年の給料の方が高い
年功序列制度が根強く残っている会社は、まだたくさんあります。
そのような会社では、生産性が決して高いとは言えない中高年が多く、働き盛りの若い社員たちの給料が低くなりがちです。
もちろん、スキルや経験が豊富な中高年社員が活躍しているからこそ、会社として成り立っているという場合もあります。
しかし、パソコンも使えず古いやり方に固執するような生産性の低い中高年社員が多い会社では、若い社員の給料が上がることは期待できません。
その会社で我慢して働き続ければ、やがて中高年になった時に給料が上がるかもしれません。
しかし、今後会社の業績が悪化する可能性もありますから、よほどの大手企業でもなければ、必ず給料が上がるという保証はどこにもないのです。
社員を使い捨てにしている
会社が社員を大事にせず、使い捨てにしている会社の場合は給料が上がることはまずありません。
そのような会社で自分の給料を上げるためには、同じように社員を使い捨てにする上司の立場になるしかないでしょう。
安い給料で働かせて辞めれば次を補充する、そんな考えのブラック企業の場合は早めに辞めた方が身のためです。
会社が給料を上げてくれない原因

会社が給料を上げてくれないのはなぜなのでしょうか?
それには自分が理由の場合と会社が理由の場合があります。それはどういうことかについて、考えてみましょう。
自分が理由で給料が上がらないのはなぜ?
自分が理由で給料が上がらないのは、仕事の実力や経験が足らない、実績を上げていないなどが考えられます。また、仕事の実力があっても、会社へのアピールが足らない場合もあります。
このように自分が理由で給料が上がらない場合は、言い換えれば、努力すれば給料が上がる可能性もあるということです。
仕事のスキルを身に付けて実績を上げ、上司にその実績をアピールすることができれば、昇給のチャンスはあります。
会社が理由で給料が上がらないのはなぜ?
前述したように、会社の今の業績などが理由で給料が上げらない場合は、つまりはお金がない時期になるので、会社の方針や体質が原因なので、会社を変えない限り社員の給料を上げることは難しいでしょう。
しかし、会社を変えるのはかなり困難なことなので、そう簡単に解決できるような問題ではありません。
この場合は努力しても上がらないので、どれだけアピールしても給料アップは難しいでしょう。
給料が上がらない場合の対策

給料が上がらないと嘆いていても何も始まりませんから、できることから対策を始めてみましょう。
まずは、自分が仕事をきちんとできているかを振り返ってみることから始めます。与えられた仕事を着実にこなすことも大事ですが、それ以上にできることはないでしょうか?
会社の利益アップにつながる行動を続ける、その会社では誰も持っていない専門スキルや技術を身に付けるなどができれば、会社としては優秀な人材を失いたくないので給与をアップするでしょう。
もちろん、会社にとってなくてはならない存在になるのは、そう簡単なことではありません。ですから、少しずつできることから始めていき、10年後にそうなれるように努力してみてください。
10年後には給料が大幅にアップすることを目標に、仕事に対するモチベーションを維持していきましょう。
今の職場で自分は10年後に給料が上がるのか?

かつては、年功序列制度のもとでは仕事の生産性が低くても実績を出せていなくても、年齢を重ねればある程度給与が上がっていきました。
しかし、現代では昔のような年功序列制度は失われつつあります。
では、10年同じ職場で働き続けることで、自分の給料は上がっていくものなのでしょうか?
上記でご説明した通り、会社にとってなくてはならない存在になることができれば、給料を上げることも可能です。
専門的なスキルや技術を持っている、取得するのが難しい資格を保有している、会社の利益を上げる手腕があるなど、会社に必要な優秀な人材になることができれば給料は上がっていくはずです。
しかし、会社の業績を上げるための努力をしても給料が上がらない場合もあります。
上司があなたの手柄を自分の手柄にしてしまう、会社が社員の頑張りを認めないなどというケースです。
もちろん、配属された部署によっても、上司によってもどのような人が異なってきます。
会社には色々な人がいますから、会社内だからといって、同じような性格の人ばかりではありません。
なので、上司が何かと自分の手柄にしようとしているのであれば、まずは部署を変えてみる(部署異動)というのも手段の一つです。
部署を転々としたとしても、上司の対応は変わらず、そのような体勢が根付いているのであれば、会社に残るメリットはあまりないでしょう。
自分自身が実績を出すことができるのであれば、それが認められる環境で働くことを考えた方が良いでしょう。
給料を上げたいなら給料が高い会社に転職しよう
今の会社で働き続けて会社に認められるように努力をしても給料アップが見込めない場合は、転職が視野に入ります。
高い給料に見合う仕事をしているのに実力が評価されないのであれば、その会社にいる必要などありません。実力が正しく評価される会社に転職する方に、考えを変えるべきでしょう。
年収を上げたいと考える人はより賃金の高い会社を選んで転職するべきです。
その際には、どの企業なら自分の実力や実績を認めてもらえるのかを調べ、それをどのようにアピールするのかを知る必要があります。
しかし、転職経験がほとんどない人には非常に難しいことです。
そこで、転職エージェントに登録することをおすすめします。転職エージェントを利用すれば、効率良く自分に合った転職先を探し出すことができます。
そして、あなたの過去の経歴や仕事の実績、スキルや経験を細かくヒアリングし、企業に対して効果的なアピール方法を教えてくれるのです。
特に、年収アップのための転職をする際には、企業に対する的確なアピールが非常に重要です。
転職して給料を上げたいのであれば、転職のプロである転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
まとめ
給料が上がらないと悩む人は多いですが、その理由が自分にある場合と、会社にある場合があります。
自分が理由には、仕事の実力や実績が足らない、会社へのアピールが不足しているなどということが考えられます。この場合は、実力をつけ会社にしっかりアピールすることで、給料が上がるチャンスがあります。
しかし、会社がブラック企業である、業績が悪化しているなどという会社に理由がある場合は、自分一人の努力ではどうにもならないものです。
その場合は、転職を考える必要があります。給料を上げるための努力をし続けて10年後に給料が上がる見込みが無い場合には、転職を検討しましょう。
その際には、転職のプロによるサポートが受けられる転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントに登録し、転職先を探してみてはいかがでしょうか。